さよなら、北陸【前編】 [陸たび]
と言っても、北陸でのお勤めが終わったわけではありません。
この並びもあと2ヶ月余りで見られなくなります。
上野への発車時刻を待つ急行「能登」と寝台特急「北陸」@12/28、金沢駅5番ホーム
12月初め、想定されながらもショッキングなニュースが報じられました。
急行「能登」と寝台特急「北陸」が今年3月のダイヤ改正で廃止、定期運行から外れるとのこと。
その後、JRから正式に廃止が発表され、ブルートレインの灯がまたひとつ消えることとなりました。
能登の方では、国鉄時代を彷彿とさせるボンネット型特急電車の運行が終わることとなります。
首都圏から北陸までの新幹線・特急料金と北陸フリーエリアの料金がセットになった「北陸フリーきっぷ」。
上越新幹線や急行「能登」はもちろん、寝台特急「北陸」のB寝台、しかも、B寝台ソロ(個室)も差額なしで利用できるため、かなり人気のある切符です。
寝台「北陸」は、上りも下りも終着駅に6時半前に到着するため、仕事でも観光でも朝いちから始動でき、トップシーズンや週末などは個室のチケットを取るのはなかなか難しいようです。
昨春頃、これを使って金沢旅行を企てたのですが、事情によりお流れ。
東京-大間崎(青森)へのロングドライブへと変更しました。
その後、北陸への転勤が決まったため、結果的にこのとき金沢旅行をせずに正解。
北陸にいる限りいつか乗るチャンスがくるであろうと。
そのいつかが訪れました。年末年始の帰省です。
「北陸フリーきっぷ」の北陸側出発版「首都圏往復フリーきっぷ」の指定席部分を11月末と12月初旬に手配。発売とほぼ同時の予約だったため、無事、北陸号B寝台ソロを確保できました。
廃止のニュースを耳にしたのはその数日後のこと。廃止が発表されるとさらに予約が取りづらくなるため、タイミング的にはラッキーでした。
金沢駅の電光掲示板。能登と北陸はわずか3分差で発車、到着は能登が14分先着です。
金沢駅の5,6番線ホームには、ご丁寧にこのようなマークがあります。廃止後はどうなるのでしょうか。
6番線ホームから。
さて、乗車です。B寝台ソロ車両の出入口ドア。
廊下。シャワー上がりの乗客が浴衣姿で歩いています。
こちらはB寝台ソロ1F。浴衣の柄はJRですが、国鉄の香りがぷんぷんします。
その脇にある階段。
上るとソロの2F。今宵の宿はこちらです。まっすぐ立つことはできませんが、必要十分な広さです。
古さは感じますが、きれいに清掃されていて快適です。室内に電源コンセントはありません。
そうこうしているうちに列車が動き出しました。
上野まで、約8時間ゆっくり時間をかけて走る贅沢な旅のスタートです。
本・雑誌を読む、ノートPCを開く、自由に時間を使えます。
深夜から早朝にかけての走行のため、車窓は街の灯りが流れていくくらい。冬場は特に。
BGMも流せます。
ゆっくりとビールを。
停車駅ではついつい車窓から外を眺めてしまいます。
ついつい。
洗面台。車両によってはさらに古い設備を使っているようです。
定刻6:19に上野駅に到着。何度か目が覚めつつも、寝不足の感はありません。
途中の長岡駅では機関車交換と進行方向転換が行われ、上野駅到着時は赤の機関車から青の機関車に。長くて短い一晩の旅が終わりました。
後編に続きます。
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
雪かき、頑張りましょう!(記事と関係ナイ)
by テル (2010-01-07 03:58)
>テルさん
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
雪、こちらはだいぶ溶けてますが、
北海道は大変なようですね。
雪かき、頑張りましょう!(笑
by J3 (2010-01-08 23:34)