北海道ドライブ【往路フェリー編】：陸たび、海たび、空たび。：SSブログ

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北海道ドライブ【往路フェリー編】　[海たび] [編集]

長期休暇+北海道⇒移動手段：クルマ、ということで、
2004年、2006年に続き、いまのクルマで3回目の北海道上陸です。

前回、もう機会はないだろうと思っていましたが、遠くない場所にある敦賀港、
そしてそこから伸びる北海道への航路。使わない手はありません。

出航前日の昼間、仕事で高速を運転中、強風で過去最大と思われるくらいあおられました。
夜になっても風はやまず、どうなることかと思いましたが、無事出航。
出航1：00、到着20：30、所要時間19時間半の船旅のスタートです。

フェリーはグランドツーリングに欠かせない交通手段。
過去、クルマを乗せて数えること12回乗船しています。

大洗～苫小牧西×2往復
口之津（長崎・島原）～鬼池（熊本・天草）
鹿児島～桜島
志布志（鹿児島）～大阪南港
臼杵（大分）～八幡浜（愛媛）
新潟～両津（佐渡）×1往復
平良（宮古島）～佐良浜（伊良部島）×1往復※
※レンタカー利用

そして今回、敦賀～苫小牧東×1往復。

長距離航路のフェリーはホテル並みの設備が魅力です。
往路の「すずらん」、なかなか豪華です。大洗～苫小牧よりも立派かもしれません。

今回は初めて1等船室での航海。

TVモニタや洗面台、ポットなどが備え付けられ、トイレ以外は室内完結。実に快適です。
コンセントもあり、ケータイやPC等の充電もOKです。

こちらはこれまでの定番2等寝台。

佐渡沖ぐらいだったでしょうか、苫小牧発の便とすれ違いました。

天気はよくありませんが、順調に航海。
青森・竜飛岬、今日も石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」が流れていることでしょう。

フェリーは、毎度もれなく揺れるわけですが、今回は到着予定の3，4時間前から、まあ、揺れます。
普通に立っていたり、座ったり、という状態ではおそらく酔ってしまうため、ベッドに横になり頭を固定。これでどんなに揺れても大丈夫、酔い止めを飲まずとも全く問題ありません。

あと少しで船旅も終わってしまうな。。。と思っていたところ、入港予定30分ほど前に船長直々のアナウンスが。
「前線通過による強風のため入港を断念する場合があります。予めご了承ください。」

「で？」
断念した場合どうなるのかの説明がありません・・・
近隣の苫小牧港（西港）に行くのか、同社寄港の小樽港に行くのか、
引き返すのか、素人にはさっぱりわかりません。

結局、次のアナウンスは入港予定時刻を1時間経過した1時間半後。
「入港を断念し、沖合で待機中」とのこと。
断念直後にアナウンスしてくれれば、ケータイもつながるエリアで、
乗客もホテルや仕事関係の連絡も取れるというものを・・・（ちょっとグチです）。

その後、リトライに向けて再び港方面へ。
かろうじて圏内になったケータイでホテルへ連絡し状況説明、入港がいつになるかわかず、
いまキャンセルした方がよいか伺ったところ、「状況が状況ですのでキャンセル料はいただきません。24時間対応ですので、何時でもお待ちしております」と。
スバラシイ対応です。イラッとしていた気持ちが一気に治まりました。

ドーミーイン苫小牧のフロントの方の対応、天候による公共交通機関の遅れが原因のため
当然と言えば当然の対応かもしれませんが、その当たり前の対応がスバラシく感じました。
次の機会に寄らせていただきます。

結局この日は入港を断念。苫小牧沖合で風と波が治まるのを待ちます。
が、時を同じくして函館山沖で貨物船が座礁。相当な時化だったようです。

このフェリーも苫小牧沖合では危険とのことで、津軽海峡と太平洋の境、
恵山岬沖↓（写真は初回通過時）まで後退したようです。

昨夜到着しているはず・・・のため、朝食は無料サービス。ありがたく頂戴します。

そんなわけで、到着は結局翌12：30、何と16時間遅れ！想像を超える遅延です。。。
乗船から下船まで、約36時間船内で過ごしたことになります。個室でよかった。。。
通常の到着時間でも上陸後しばらく揺れている感覚が残りますが、今回はさらに・・・

入港後、ペットスペースからは主人を求める悲痛な鳴き声が響いていました。
今回は自分も泣きたい気分ですが…

到着時のお約束。ナビはまだ敦賀港のままです。